2005-06-11

GOOD-BYE,HOLLYWOOD:016 傭兵あがりの豪快親父

このときはわからなかったが、この親父はライリー・マードック。
マードック・ファイヤーアームス・コーポレーションという撮影用銃器の
レンタル会社の社長だ。
ちなみに撮影用銃器といっても本場だから使用しているのは本物。

グローバルの役員グスタフ・アッシュフォードとはツーカーの仲で、
グローバル作品で扱う銃器は一手に引き受けているという話だった。
傭兵出身で、南米辺りで名をあげたともいう。
戦闘の際に失った右眼が迫力に磨きをかける。

「お前ら、やけに早いが……」
二人の顔を覗き込むマードック。

「例の『モノ』は、ちゃんと納入したんだろうな……」
「も、もちろんさ親父」
コステロに扮する次元がどもる。
次元がびびるなんて、そうそうあることではない。

「そうかそうか、ワハハハハ……」
「あとで例の場所へ来いよ!! 戦車の整備があるからな」
仕事が済んだことがわかると去ってしまった。

汗をぬぐう二人。

「例の『モノ』って……」
と次元。
「トラックの積み荷だよ」
「やっぱり連中、映画関係の運び屋を装っているが、
その実、ロクでもないものを運んでいやがるんだ」

「だとすると、この格好はヤバイぜ」
「うん」
うなずくルパン。

「出直そう」

情報ポイント1向上。

体:4
武:3
情:3->4

2005-06-11

GOOD-BYE,HOLLYWOOD:015 ルパン・イン・ワンダーランド

とっつあんたちが何故ここにいるかはわからないが、
このままでは資料室に行くこともできない。

そうだ。変装する格好のモデル アボット&コステロがいるではないか。
グリップマンが映画会社にいるのはごく自然な光景だ。

10数分後、ルパンはアボット、次元がコステロに扮して戻ってきた。
非の打ち所のない完璧な変装だ。
何食わぬ顔でロビーを通り過ぎる。

「おい!!」
銭形が二人を呼び止める。

びくぅ。

「何ですか?」
思わず、冷や汗が流れるルパン。

「ちょっと時間を教えてくれんかね?」
間の抜けた答えに拍子抜けする。

「本官の時計が、止まっちゃってねェ。ワハハハ……」
「11時15分ですね」
「いゃあ、ありがとう。お仕事ごくろうさん!!」

本当にごくろうさんだ。

資料室のあるフロアに移動する。
エレベーターから降りた途端に、初老の男から声をかけられる。
「アボット、コステロ!!」

この兄弟の知り合いか。
返答に窮するルパン。これは想定外のシナリオだ。

「どうしたお前たち。親父の顔を忘れたのか?」

げっ。

「や、やぁ親父。奇遇だなぁ……」
なぜ、アボットたちの親父がいるのか驚きを隠しつつ答えるルパン。

「何を言っとるんじゃこのバカタレが!!」
一喝される。

2005-06-11

GOOD-BYE,HOLLYWOOD:014 仕事熱心な昭和ヒトケタ

目的地はハリウッド最大の映画会社、グローバル本社。
ルパンたちの泊まっているビジネスホテルからハイランド通りを南下し、
サンタモニカ通りとぶつかる突き当たりにある地上二十階のビルがそれだ。

アボット&コステロが関わっている『ザ・リベンジ・オブ・ニンジャ』もここの作品で、
そのプロデューサーのグスタフ・アッシュフォードはグローバルの役員でもある。
役員自らの肝入りということでグローバルがこの映画に賭ける意気込みが判ろうというものだ。

ここに来た目的はこのビルにある資料室で、フィルム・リストを調べ、今回のターゲットの在り処を探ろうという魂胆だ。

本社のロビーに入る。
とんでもない人物が目に入り、思わず物陰に隠れるルパンたち。

ご存知、毎度おなじみ銭形のとっつあんだ。

昭和ヒトケタだから、この作品の当時ですら定年スレスレですな。

なんでこんなところにと、いぶかしがるルパン。
ここに来ることは次元ともうひとりしか知らないはず……

「おいルパン」

「あの黒人を見ろ!!」
次元が銭形の隣の人物を見るように促す。

「あの黒人がどうかしたのか……」
「俺たちを追っていたパトカーの中に、あいつがいた」
「本当か?」
「奴の顔は覚えている。間違いない!」

妙なところで山道の逃走劇が今回のヤマと繋がる。

2005-06-11

GOOD-BYE,HOLLYWOOD:013 やって来ました、映画の都

整備の甲斐あってかハリウッドまで無事到着。
まずはハリウッド通りの裏手の安ホテルに巣を作る。

旅の疲れを取るためにベッドに横になりボケーッとテレビを見る二人。

「こいつは」
意外な顔が目に入りルパンは跳ね起きる。

「こんの野郎、こんなところにいやがった!!」
テレビに映し出されているのは60絡みの銀髪に眼鏡をかけた男だ。

「誰だ? こいつ」
「ジョン・セバスチャン・カールゼン上院議員。
次期大統領候補のナンバーワンさ」

ルパンは付け加える。
「映画屋あがりのな」

「ほー、さすがはアメリカだ。
レーガンに続いてハリウッドから二人目の大統領ってわけか」

「そういうこと。
もっとも本人はその昔、映画にかかわってたことを恥と思ってるらしいがね」

立候補演説の光景を映し出しているらしい。
「軍備を拡大し、来たるべき覇権主義との対決に際し……」

いかにもベルリンの壁崩壊前ですなぁ。

ルパンはこれ以上、面を拝みたくないのかテレビを消す。
「個人的になにかあるらしいな、ルパン」

「大統領候補と知り合いか?」

「まあな」
ルパンは上着を羽織る。
「次元、したくしろ。
いよいよ映画会社へ乗り込むぞ」

2005-06-11

GOOD-BYE,HOLLYWOOD:012 あなた、車売る?

また足がなくなってしまった。
まだ、ハリウッドまでは50マイルはあるだろう。

だがサンダーバードがエンコしたときと状況は違う。
ここはもう街に近いので車を拾ったり、買ったりすることも
充分可能だということだ。

また厄介な車を拾っても面倒なので車を買うことにする。
「悪いがな、次元。今度は俺の意見を通させてもらうぜ」

今度はさすがにアメ車は避ける。
予算の関係もあって、'72年型のワーゲンを選ぶことになる。

サンダーバードよりは年式は新しいとはいえ、軽く10年は昔の代物だ。
整備を一通り行うことにする。

体力点 -1。
体:5->4
武:3
情:3

2005-06-11

GOOD-BYE,HOLLYWOOD:011 頼りになる相棒

ルパンが振り向くと、アボットが握っているのはベレッタM1934のサイレンサー付きだ。

サイレンサー付きということは、見てはならぬものを見たルパンをここで始末するつもりだ。

「やあ」

「たいそうなコレクションじゃない。
これ撮影に使うの? ひょっとしてこれ、みんなホンモノ?」

軽口で油断させるつもりが逆にアボットに火がついた。
「ふざけるな!!」
引き金を引く。

武器ポイント判定発生。
3以上と2以下。
武器ポイント3なので切り抜けたか。

銃をとっさに叩き落とすルパン。
9ミリショート弾の狙いはそれて、コンテナの天井に当たる。

同時に膝蹴りをアボットの腹に食らわす。

コンテナから飛び降り、駐車場を駆け抜ける。
しかし、相手にしているのはアボットだけではない。

ビシッ!!
ルパンの足元の地面が音を立てる。
「動くなっ!!」

コステロがレミントンM870を構えている。
次弾を装填。距離は10m足らず。
ショットガン相手では万事休すだ。

だが、ルパンもひとりではない。
銃声がとどろき、コステロのショットガンを弾き飛ばす。

「ルパン、こっちだ!!」

次元、ナイスフォロー。
暗闇の中、脱出を図る。

「ヤバかったなぁ、ルパン」
次元と合流するルパン。
「あいつら普通のグリップマンじゃないぜ」

「おおかたヤバい仕事に従事しているんだろうぜ」
ルパンは息を切らせながら次元に応える。
「なんにせよ、命があったのはもうけもんだ」

2005-06-11

GOOD-BYE,HOLLYWOOD:010 動く武器倉庫

「ちょっと失礼」
ルパンは再び席を外す。

しかし今度目指すのはトイレではなくトレーラーだ。

コンテナのドアを開け、中を検める。
ルパンにかかればこんなものを開けるのは食後の運動に過ぎない。

「こいつぁ驚いた……」

トレーラーの中は、武器、自動小銃、グレネードランチャーなどが
満載なのだ。
中にはミサイルランチャーや火炎放射器などまである。

怪しい積荷だとは思っていたが、ここまで物騒だとは想像していなかったルパン。

情報ポイント判定発生。
5以上、3〜4、2以下で分岐。
情報ポイント3なので即死ではないがトラブル発生の模様。

膨大な武器を前に背後に対する注意がいささか疎かになっていたようだ。
「おいっ!! そこで何してる!!」

首筋に冷たい金属を押し当てられる。
「貴様、FBIの犬だな!」

『めっそうもない』とルパンは弁解しようとしたが、
アボットにそれを許す雰囲気はない。

2005-06-11

更新連絡メールマガジンのお知らせ

ここSeesaaブログにはメールマガジン発行機能というのがある模様です。
http://blog.seesaa.jp/pages/mailmag/regist/input

登録しているブログの更新があると1日に1度自動的にメールが送られるようです。
わたしがメールマガジンを管理・発行しているわけではないのでアドレスがわたしに知られる心配はありません。
# 購読者数すら把握できないし

よくわからなかったので昨日、試しに自分で登録してみました。
購読開始のホスト名のところにoseamus、
メールアドレスのところに購読したいメールアドレスを登録すると
確認メールが送られてくるのでそこに記載されているURLにアクセスすれば
登録完了です。

[メールマガジン サンプル]
Subject: あっしはレプレコーンのオシェイマスでさ! (2005.06.11)
From: info@seesaa.jp

■あっしはレプレコーンのオシェイマスでさ!
  http://oseamus.seesaa.net/

2005年06月10日
・KITO WORLD
  http://oseamus.seesaa.net/article/4265060.html
・Lupin3rd Gamebook:EX ゲームブックの表紙画像
  http://oseamus.seesaa.net/article/4264941.html

2005年06月09日
・甦る妖術使い
  http://oseamus.seesaa.net/article/4245698.html
・GOOD-BYE,HOLLYWOOD:004 絶滅危惧種 電話ボックス
  http://oseamus.seesaa.net/article/4242441.html
・GOOD-BYE,HOLLYWOOD:003 激走の果てに
  http://oseamus.seesaa.net/article/4242015.html
posted by うにーく at 15:56 | ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2005-06-11

Starship Traveller 到着

1月にAmazonに発注したStarship Traveller が届きました。
最初は2月発売予定だったんだよね。

戦いがチーム戦なんだ。へー。
やったことないと思ってたけど、このアドベンチャーシートの
フォーマットにはなんか見覚えが……

買い置きして積んであった「さまよえる宇宙船」を見てみる。
あ、やったことあるわ。これ。
そうかこれもFFだったのか。

うわ、やりてえ。
ルパンシリーズと他の作品を交互に遊んでいこうかなと思ってるんだけど
次のリプレイを何にするべきか迷ってしまう。
内定していたのは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」だったんだけど。
posted by うにーく at 15:27 | ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2005-06-11

GOOD-BYE,HOLLYWOOD:009 空腹は最高の調味料

駐車場の外れにあるトイレからの帰り道、トレーラーの陰で密談している兄弟の話し声が聞こえてくる。

「奴ら、怪しい」
「FBIの犬かもしれねえな……」
「積荷を見られたらやっかいだな」
「見張ってりゃ平気よ。それに見つかったら、殺るまでさ……」
物騒な相談だ。

会話を聞いたことを気取られないように何気なく卓につくルパン。
「さあ、食うぞ!」

オードブルのローストビーフ、スープ、リブステーキ、サラダ、
フライドチキン、ポークビーンズ、オムレツと
この場末のドライブ・インのメニューを片っ端から胃袋に収めていくルパンと次元。

アボットとコステロはさすがにあきれている。

食後の珈琲を流し終える頃にはようやく二人は人心地つくことができた。

体力ポイント1向上。

体:4->5
武:3
情:3

2005-06-11

GOOD-BYE,HOLLYWOOD:008 ドライブ・インへようこそ!!

次元は自分の趣味をアナクロと一蹴されてすっかりしょげている。
雰囲気を読んでルパンは話を変える。

「ま、それはともかくとしてだ」

「あんたたち、腹は減っていないのかい?」

水を向けるが、空腹が深刻なのはルパンたちのほうだ。
昨日のカーチェイスからこっち何も口に入れていない。

「メシかい。いいねえ」
とアボット。

「この先に結構なドライブ・インがあるんだ」
コステロも話に乗ってきた。

「そうかい。それなら話は早い。
乗せてもらったお礼もしたい。
そこでの食事は俺におごらせてくれないか?」
「本当か!!」
「本当だとも」

一路、兄弟が推薦するドライブ・インへ向かう。

小さなドライブ・インだが、広い駐車場には何台かのトラックや車は止まっている。

車に揺られたせいか、少々もよおしてきたので
食事の前にルパンは出すものを先に出しておくことにする。

2005-06-11

GOOD-BYE,HOLLYWOOD:007 ザ・リベンジ・オブ・ニンジャ

「で、その映画のタイトルは何だい?」
次元の問いかけに待ってましたとばかりに喜色満面で答えるアボット。

「へっへっへっへ、話題の映画よ。
『ザ・リベンジ・オブ・ニンジャ』ってね……」

「はて? 『ザ・リベンジ・オブ・ニンジャ』聞いたことねえぞ」
「なんだ、情けねえな。
見れば東洋人のくせに、"東洋の神秘"ニンジャを知らねえのかい」

「こいつはモグリの東洋人でね」
『次元、もっと空気読め』とルパンがフォローを入れる。

「日本人のくせに、ニンジャ・ムービーよりもマリリン・モンローと
ハンフリー・ボガードの大ファンなんだよ」

「なんでえ、時代遅れな野郎だな」
次元はへそを曲げたのか口をつぐむ。

「そこいくとお兄さん、あんたは話がわかりそうだ」
「知ってる知ってる。
今、ハリウッドじゃニンジャ・ムービーがちょっとしたブームだってことぐらいはさ……」
「そうこなくちゃ」
「その中でも、予算、スケール、演出、話題性、
どれをとってもピカイチなのがガーブスリップ監督の
『ザ・リベンジ・オブ・ニンジャ』だってことぐらい知ってるさ」

「ほほほぅ……。話せるねえ」
コステロが感心する。
「俺たちゃ、その映画のために機材を運んでるって寸法よ」

2005-06-11

GOOD-BYE,HOLLYWOOD:006 ザ・グリップマン

ルパンは続ける。
「ひょっとしてあんたら、映画関係者?」

「嬉しいことを聞いてくれるねえ」
アボットは喜ぶ。

「何をかくそう、俺たちゃグリップマンよ」
「ヘェ〜〜」
自尊心をくすぐるようにルパンは感心してみせる。

グリップマンとは映画用のセットや機材を運ぶ専門業者のことで
日本での大道具と運送屋を兼ねているような存在なのだが、
業界における地位がまるで違う。
セットの搬入や組み立てに対しては監督やプロデューサーからの
干渉すら全く許さない専門家集団なのだ。

ちなみに"グリップマン"でぐぐってもケーブルカーの乗務員と
カー用品のことしか出て来ないのでわたしには真偽はわかりません。

「へぇ〜〜、じゃあ映画作りの影の立役者ってわけだ」
「大当たり〜〜!!」
デブのコステロも興奮気味だ。

「ヘッヘッヘ、いくら監督やプロデューサーが偉くたって、
俺たちがいなきゃ、映画は作れないってね」

「ま、そういうもんだ」
アボットも胸を張る。

「へぇぇ〜、尊敬しちゃう」
拾ってくれたお礼とばかりヨイショを連発するルパン。

「で、その映画はなんだい?」
映画大好き中年次元が話に乗ってきた。

2005-06-11

GOOD-BYE,HOLLYWOOD:005 爆走兄弟アボット&コステロ!!

目的地ハリウッドに一歩でも近づきたい、その心意気が幸いしたようだ。
1マイルも歩かないうちに休憩中の大型トレーラーが止まっていた。

「お〜〜い!!」
ルパンはトレーラーに向かい、声をかけると走り出す。

「よう、どうしたい」
窓から小男が訊いてくる。

「この通りなんだ。
一番近い町まででいい、乗っけてってくんねえかな?」

「だってよ、兄貴」
デブの小男は、運転手のノッポの確認を取る。

しばらく値踏みするようにじろじろ見回したあげく同乗を許可する。
「しょうがねえ。乗んな」

やっとめぐり合ったオアシスに二人は生き返る。
16輪の巨大トレーラーだけあって、ルパンと次元を合わせて
4人並んで座れるほど運転席は広々している。

「俺はアボット、こいつはコステロ。
ハリウッドまで行くんだが、途中のどっかでいいのかね?」

「うほっ! ハリウッドだって!!」
千載一遇だ。

「じゃあ、終点までだ。
俺たちの行き先も、何をかくそうハリウッドなんだ」

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