2005-05-29

Sorcery!4:047 商人と黒豹

扉の把手を掴もうとすると中から声が掛かる。

「入れ!
だが金がないならわしの時間を無駄にするな!」

粘液獣倒すのにどたばたやったからな。
気が付かれていてもしょうがないか。

中に入る。
「邪魔するぜ」

室内はずいぶん豪華だ。
とても大きな福耳を持つ太った男が座っている。

「ほっほー!」

「何だな、これは? みすぼらしいなりをして。
商人ではまずあるまい。
ひとやま当てにきたくちか?
その安っぽい服の下に大金を隠しているのか?
この部屋の入場料は金貨一枚だ。
それも前金でもらいたい。
のう、ハシ?」
テーブルの下に座る大きな黒豹をなでる。

生粋の商人だな。
このタイプは必要な対価を支払えば相応の働きはしてくれるだろう。

「OK。代わりに情報聞かせてもらおうか」
金貨1枚を放り投げる。

財布を見る目つきが違う。
信用していいものか、自信が揺らぐ。

「ありがとう、友よ、ありがとう。
どこまで話したかな?」

「砦について最近何か噂はないかい?」

手をあげて男はこう言う。

「話の前にお茶などどうかな?」

茶といえばガザ・ムーンのことが脳裏に浮かぶ。
あれは裏の裏だったな。

今回はどうでるか。
商人ならこの場で金づるを潰すようなことはしないだろう。

お茶をいただくことにする。
「もらおうか」

男は指を鳴らし、隅の幕から使用人だろうか
黒髪の娘が出てくる。
銀の急須に銀の湯呑み。

あの時と違ってすりかえる暇はない。茶をすする。

やっぱりか。意識が遠くなる。
「謀ったな……ッ!」
「君の父上が悪いのだよ」

意識を失う。
金貨を初め身包み剥がされた後、殺され砦の外へ捨てられる。

任務は不成功に終わった。

諸王の冠 死亡回数:6回目

単なる守銭奴だった。商人でもないな。
もう信用するものか。


posted by うにーく at 16:25 | ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | ソーサリー諸王の冠 リプレイ
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