2005-06-05

Sorcery!4:090 河童の身の上話

話が長くなりそうなので木製の長いすに腰掛ける。

河童は話す。
「こういう暴力や騙しあいはきらいじゃ」

「わしは平和が好きなのだ。
こんなふうにもめるのは、神々に呪われたこのマンパンが悪い。
今では客すら信じられぬようになってしまった」

「請け合うが、わしはマンパンの生まれではない」
河童は続ける。

「カーカバードの出身でもない。
名はファレン・ワイド、生まれた王国は、
ザンズヌ連峰の西のかなたにあるラドルストーンじゃ。

科学を生業とし、専門は武器でな。
故郷ではさまざまな発見で有名じゃった。
最も重要な発見は、矢を放つより速くつぶてを飛ばすことができる、
閃光を放つ粉末じゃよ。

じゃが、この呪われた発見が大魔法使いの注意を惹くことになった。
やつと同盟を結んでおる曲がったくちばしの鳥人どもが捕まえにきた。
寝込みを襲われて捕らえられ、着のみ着のままでこの地獄穴に連れてこられた。

それからずっと、大魔法使いに脅されて研究を続けておる。
だがやつは野心家ゆえ、平和を守るためでなく征服欲を充たすだけのために使われそうな気がする」

即興で作った割には筋道がしっかりしているな。
でも変装しているなら最初からこの程度は設定を作っておくのか。
まだ判断材料が足りないな。
冠でなんか反応しないか?

「実はあんたを捕らえたのと同じようにわがアナランドに対しても
鳥人どもが諸王の冠を盗んでいったんだ」

「その冠の話は聞いたことがある。
大魔法使いが片時も放さぬということだ」

「ここにいると思ってやってきたんだが、
大魔法使いはどこにいるんだ?」

「ああ、その秘密なら教えてやれる。こちらへ」

窓の方へと歩くと指差す。

「大魔法使いはめったにマンパン砦には来ぬ」

なんだってー(AA略

「ここでは敵から身を守れぬと思っているのよ。
住まいはここと世間には思わせておるが、
その実、あそこなのじゃ」

指差す方向を見てみるがザメン高地の山々しか見えない。

このおっさん幽閉生活長くてとうとう気が触れたか?
見えないものが見えるのは相当重症だな。

やれやれ、いずれにしてもここじゃないとなると、初めからやり直しか?
ここから脱出するのも一苦労だぞ。

河童のおっさんの話を頭から信じたわけではないが
本当だとすると厄介なことになりそうだ。
posted by うにーく at 21:24 | 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | ソーサリー諸王の冠 リプレイ
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