2005-06-06

Sorcery!4:096 魔法対決

あたりを見回す。
壁には図面や地図が貼ってある。
そのうちのいくつかは星図だ。

窓から空を仰ぐような奇妙な装置もある。
望遠鏡のことだろうか。

部屋の奥のテーブルに向かっているのは半月型の眼鏡をした貧相な男だ。

「おや、どなたのご来訪かな?」

「訊くまでもない。アナランド者じゃろう!
はたしてここまでたどりつけるかと思うておった。
腕と勇気はたいしたものじゃ。
じゃが、きさまのつきもこれまで。
今きさまの相手をしておるのは、
臆病な黒エルフでも、頭の悪いクラタ人でもない」

「諸王の冠がアナランドに取り戻されるまでは俺の旅は終わらない。
何度だって地獄から甦ってやるさ」

もうザメン入りしてからだって9回も死んでるんだからな。

「ああ、うむ。諸王の冠とな。
すぐに渡せば退散するか?
わがはいとしてはあの呪われた品を早く、
ここから厄介払いしたいのじゃ」

これは異なことを言う。

大魔法使い本人だとはどうしても思えないが、
魔法使いである可能性は非常に高い。

そんな相手に対して使い勝手がいい魔法 MAG(体力点:-2)を詠唱。

「魔法か!」

「魔法使い仲間が来たということか?
アナランド者の魔法が果たしてどれほどのものか、
お手並み拝見といこう!」

床に落ちていた縄を指差し小声でなにやら唱える。
縄は蛇のようにこちらへ向かってくる。
ふん、実にくだらん手妻だ。

術が発動しているので命を吹き込まれた縄も
見えない防壁を打ち破れないでいる。

「それでマンパンご自慢の魔法はお終いかい?」

魔法使いは不敵に笑う。
「防御の術か。なるほどのう。
アナランド者を捕らえるには、地味な方法に頼るしかなさそうじゃ」

男は立ち上がり一言呼びかける。
「衛兵!」

うわ、そう来ますか。

背後の壁にあった隠し扉から即座に三人の衛兵が駆け込んで、
抵抗する隙すら与えず、取り押さえられてしまう。

戸口から階段を昇り、塔の最上階へと連行される。
posted by うにーく at 01:54 | 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | ソーサリー諸王の冠 リプレイ
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