2005-06-18

GOOD-BYE,HOLLYWOOD:080 他人の事は笑えない

「言いたいことはそれだけか?」

しばらくためらうが、ショルダーケースにワルサーを収め、
部屋を退出しようとするルパン。

ルパンが背を向けたとたん、カチリと音がする。
反射的に振り返るとカールゼンがデスクから取り出した拳銃の撃鉄を起こしたところだった。

「ルパン。
君のその甘さが、この世界では命取りだ。
そのことを教えてやろう」

カールゼンの持つ護身用の銃はなんと九四式自動拳銃だった。
皇紀2594年というと西暦に換算すると1934年か。
昭和9年。忠犬ハチ公の初代銅像が建立されてヒトラーが総統に就任した年。

九四式自動拳銃は日本軍が第二次大戦中に使用していた将校用拳銃だ。
別名スーサイド・ナンブ。

カールゼンは陸軍少尉としてガダルカナル方面の作戦に従事していたので
その戦利品なのだろう。
それにしてもこんな骨董品を使うなんて変な奴だ。

振り向きざまの抜き打ちで九四式は、カシミア絨毯の上に転がる。
日常的に銃を扱っているルパンとは場数が違う。
「お前のような卑劣な男ほど、
こういう芝居にはうまくひっかかってくれるようだな」
右腕を押さえるカールゼンに近づくルパン。

武器ポイント判定発生。
6以上と5以下。
武器ポイントはこのために6に調整済み。

武器ポイントが足りないパターンは上記の別名とか、
"自殺拳銃"でぐぐって想像してみてください。

「カールゼン。せめて自分のために祈るがいい。
親父も天国では許してくれるだろう」
泥棒や裏切り者が果たして天国に行くかどうかは疑問だな。

ワルサーをカールゼンのこめかみに押し当て、引き金を引くルパン。

死の瞬間、カールゼンは何を思ったろうか?
もし、それが女のことなら他人の事は笑えないなとルパンは自嘲する。

この世を去るときには同じ女性のことを思うのだろうから。
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