2005-06-18

902-1 BTTF:003 壊れた時計台

ジェニファーと共に町の広場に向かう。
選挙が近いのでゴールディ市長の選挙カーが走り回ってるのが見える。

歩きながらジェニファーは慰めの言葉をかける。
「とても良かったのに。
あの人たちには音楽ってものがわからないのよ。
それに、一度くらい失敗したからってそんなに気にすることはないわ。
今にきっとうまくいくわよ。
あなたが作ったデモ・テープはすてきだったわ。
あれをレコード会社に送ったらどうなの。
あなたには才能があるわ。だいじょうぶよ」
ええ娘や。

マーティも言うとおりだと思ってはいるのだが、
行動するだけの勇気が持てない。
小心者の父を軽蔑しているが、マーティもそんな彼の血を受け継いでいるのだ。
「そんなことを言っても、テープを送ってもしうまくいかなかったらどうするんだい。
才能がないって言われたらどうする?
こんな気持ちはきみにはわからないだろうな」

通りを歩いていると、トヨタの4WDピックアップがカーショップに運ばれていくのが目に付く。
あんな車でジェニファーとデートできたらと夢想するマーティ。

マーティたちは、壊れた時計台の前のベンチに座り、
明日の夜、湖にドライブに行く約束のことを話しあう。
「あしたは湖までドライブだね。
星空の下できみと二人っきり……楽しいだろうな」
「あなたのおかあさんは、わたしたちが二人だけで行くことを知ってるの?」
「知ってるわけないさ。かあさんには男友達とキャンプに行くと言ってあるよ」
「じゃあ、本当のことを知ったらどうなさるかしら?」
「そりゃあ、怒るだろうね。
かあさんの高校時代には、
そんなふしだらなことは絶対にしなかったっていつも言ってるからね。
その頃には、誰もなんにもしなかったんだろうよ」
「でも、おとうさんが車を貸してくださるんでしょう?
よかったじゃない」
ジェニファーは微笑む。

その笑顔がたまらずにジェニファーにキスをしようとするマーティ。
ところが横槍が入る。

「時計台をとりこわしから守りましょう!」
募金用の缶を持ったおばさんが目の前で叫んでいる。
ムードぶち壊しである。

「時計台を守るための募金に協力してください」
「あの時計台をこの町の文化的遺産として保存する運動を行っているのです。
あの時計台は、三十年前の落雷以来とまったままですけれど、
わたしたちは保存するべきだと考えているのです」
追い払うためにクォーターを缶の中に投げ込むマーティー。

一枚のパンフレットを押し付けると嬉々として去っていく。
そこには時計台が1955年に落雷で止まったときの詳細などが書かれているようだった。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。