2005-06-18

902-1 BTTF:006 深夜の実験

電話のベルで目を覚ますマーティ。
時計を見ると12時を回っている。
どうやら眠り込んでしまったらしい。

「もしもし」
「おい、約束は忘れてないだろうな。
まさか寝ていたなんてことはないな?」
「もちろん起きていましたよ」
「そうか。ちょっと頼みがあるんだ。
ビデオ・カメラを持ってくるのを忘れてしまったんで、
来る前にわたしの家によって取ってきてほしいんだ」
「お安いご用だ」

マーティはダウン・ジャケットを着込み、
ウォークマンをポケットに突っ込むと家を飛び出す。

まずはスケボーに乗ってドクの家を目指す。
ビデオ・カメラを取ると実験現場に向かう。

ドクの姿は駐車場に見当たらない。
大型バンが一台停まっているだけだ。
バンに近づくとドクの愛犬の姿が目に入る。

「やあ、アインシュタイン、ドクはどこだい?」
首に大きなデジタル・ウォッチをぶら下げているアインシュタイン。

マーティの来るのを待ち構えていたのだろう。
突然、バンの後ろが開いて一台の車が姿を現す。
派手な音と光を伴うとか書いてあるけど夜中に
近所迷惑だな。
向こうのショッピングセンターの駐車場なんて馬鹿でかいから
あまり関係ないのかな。

現れたのは銀色のボディをしたデロリアンだ。
ステンレス製のボディーの後部はドクの手でなにやら改造されている。
ガルウィングが開くと中からドクが出てくる。
デロリアンのガルウイングはカウンタックのように手旗信号みたいな動きじゃなくて
紅白でのジュディ・オングを彷彿とさせる開き方だ。

「やあ、マーティ。どうだね、この車は? すごいだろう?
さあ、実験をはじめるぞ。ビデオ・カメラは持ってきたかね?」
「もちろんだ」
「よろしい。重要な記録になるからそれでわたしの姿を撮影しておくように」
「準備できたよ、ドク」
撮影を開始するマーティ。

「こんばんは。わたしはドクター・エメット・ブラウンです。
ここはツイン・パインズ・ショッピングセンターの駐車場です。
今日は1985年10月26日、現在午前1時19分です。
これより時間旅行の実験をお見せいたします」
アインシュタインを手招きするドク。

アインシュタインをデロリアンの運転席に乗せシートベルトを締める。
そしてアインシュタインがぶら下げている時計と自分の持つ時計を
並べてカメラに向ける。

「さて、ご覧のように二つの時計はまったくの同時刻を示しています。
このことをよく確認してください。
さあ、実験をはじめます」
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